認定 Scrum@Scale Practitioner になりました。

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3月10日〜12日の3日間で開催された Registered Scrum@Scale Practitioner® Training を受講後、3月26日に認定試験を受けて認定を取得しました。

これまで、Scrum Alliance の認定研修を受講してきていて、大規模スクラム(LeSS)も実践してきたため、LeSS の研修も受けていましたが、スクラムのスケーリング手法を多角的に学びたいと思い、チャンスが到来したので、受講させていただきました。

年度末で、翌年度に向けた計画などを進めている忙しい時期でしたが、以前からずっと受けたかった研修だったので少し無理をしてでもエントリーしました。

研修には、様々な実践組織の方々、組織のAX(アジャイル変革)を指揮するような経営陣の方々もいらして、視座高めの議論も展開するなどして、かなり勉強になりました。

3日間学んだ所感としては、書籍『アジャイル開発とスクラム』で Scrum@Scale について書かれている次の文章はまさにそのとおりだなと思いました。

このフレームワークは、大規模なプロダクト・サービスをアジャイルに開発するだけでなく、すばやい市場フィードバックと意思決定を行えるよう、組織全体をスクラムベースに変革する目的を持っている。すなわち、優れたプロダクト・サービスを市場に出すことと、それができる組織作りの2点を同時に包含している。そのために、WHATとHOWを分離し、かつ協調させた構造を持っている。

Scrum@Scale は(アジャイルの源流である)開発組織だけを対象にするフレームワークというよりは、ビジネスやコーポレートなどのあらゆる組織で、意志決定を高速かつ全員参加型にしていくことに適しているように感じました。既に一定規模に達した既存の会社組織を、アジャイルに(誤解を恐れずに言えば「民主的な経験学習主義」へと)変革していく具体的な処方箋にできると思います。

スタンバイの開発組織で LeSS に二度挑戦してきましたが、それだけを選択肢とするのではなく、そして、やや俯瞰的に組織全体をどう成長させていくかを考えるにあたって、よいリファレンスを得たという感触です。

部分的に導入して組織変革を進めることができそうであり、導入していない部分も明示的に意識できることでふりかえりの材料にできる価値があるように考えます。

 

また(少々脱線するかもしれませんが)、研修のなかでは、Scrum Alliance・Odd-e の研修でアジャイルコーチから学んでいた考え方と少し違いを感じるようなところもあり、Odd-e の研修受講者の方も一緒に受講されていたので、意見交換するなどもしました。こういった相対化して学べたという点でも貴重な経験だったと思います。